<企画第二分科会>
農業/AIやICT/世界と社会/学びの未来を議論し、次代を担うべき人材を育成するためのカリキュラムを設計する
AIやドローンといった先端技術、世界的な人口問題や環境問題、日本の農業と世界の農業の問題。課題を抱えた子供たちにはやや背伸びともいえる分野ですが、次代を担う彼らに必要な問題意識であり、彼らに切り開いてもらわなくてはいけない分野でもあります。猪名川グローカルプロジェクト以前の2018年度に実験的におこなった「ドローン米の栽培」の検証からスタートし、「発展途上国」から完全に「先進国」になった現在の日本の子供たちに相応しい学びとは何かを議論しました。
たしかに、コンテンツのレベルについてこれていない子供も多数見受けられました。教員たちからも「概念的なものはハードルが高い」という意見もありました。しかし、一部の好奇心旺盛な子供たちは興味津々だったのも事実です。
猪名川甲英高等学院の理念は「3つのSai」です。まずは苦手や弱さを受け容れて再チャレンジする「再」ですが、その先には、長所や強みを見つけて伸ばす「才」と、卒業後の人生を鮮やかに彩る「彩」があるはずです。ほんとうに猪名川甲英では、「再」の先の「才」や「彩」の教育に至ることができていたのかが図らずも浮き彫りになりました。卒業後の彼らの目標となり得るような先端分野のスペシャリストとの邂逅を学校が提供することは、これからもやっていかないといけないのではないかとも考えています。