文部科学省委託事業|地域×生徒×農業 — 専修学校を核とし相互課題を解決するネットワークの構築

【農業教育】冬野菜の収穫体験(12/26)

冬休みに入った12/26、生徒の有志で北山農園の冬野菜の収穫体験に参加しました。
この日に収穫するのはレンコンダイコンです。レンコンについては猪名川でを扱っているのは北山農園だけ、ダイコンについても北山農園のものは味が評判なので、とても楽しみです。

さて、まずはレンコンの収穫から。
そもそもみんなレンコンがどんな状態でできて、どんなふうに収穫するのかも知りません。生徒たちと北山さんのところにいくと、なんと北山さんは畑の泥をユンボ(バックホー/パワーショベル)で深さ10cmずつくらいこそげ取っています。レンコンは、夏に美しい花を咲かせる”蓮”の地下茎で、粘土質の泥の中にどんどん生育します。生育する力が強いので、レンコンを栽培する畑はその周囲をコンクリートでしっかりと地中まで囲っておかないと、周りの畑までどんどん伸びていってしまうほどだそうです。畑の一部分をある年に掘って出荷してあとは放っておけば、掘らなかったところのレンコンがどんどん生育していつまででも収穫できるそうです。
粘土質の泥をシャモジやヘラで根気よく掘っていきます。蓮の花の枯れた茎の周りから掘っていくと、地中にレンコンがあります。レンコンを傷つけないように折らないように、丁寧に掘っていきます。みんながあまりにヤル気満点だったので「急がなくていいよ。売り物だから丁寧にね!」と釘を刺しました。中腰で粘土をヘラで掘るのはとても力のいる作業ですが、慣れてくるとみんなじょうずに掘れるようになってきました。しばらくすると収穫ケースに何杯ものレンコンが掘れました。北山農園でもレンコンの収穫はたいへんな作業だそうで、たくさん掘れたレンコンに「じょうずだな!助かったよ!」ととても褒めていただきました。

( ↑ なぜか大角先生は名人級。一人で収穫ケース1.5杯くらいをあっという間に…「芋掘りでコツをつかんだからな」と得意げです。)

収穫したレンコンは傷のついた部分や細い部分を折り、売れる部分だけを残します。”売れない部分”とされたほうも、じゅうぶん食べられそうなので「もったいないな」と言っていると、「あとでぜんぶ持って帰り」と笑っておっしゃいました。

昼に農園で弁当を食べて休憩してから、さらにみんなで移動してこんどはダイコンの収穫です。
4万本のダイコンが植わっていますが、ここは“ダイコン畑”ではなく田圃です。コシヒカリの収穫が終わればすぐに9月中旬に種まきをしてこの時期に収穫します。北山さんは「せっかくある田畑をむだにしない」とおっしゃいました。
さて、みんなでダイコンを掘っていきます。レンコンと同じでこちらも売り物になるものとならないものに分けていきます。カタチが悪いものや傷のいったものや小さいものは売り物になりません。とはいえ、もし学校の農園でできたならじゅうぶん「大きいダイコン!」となりそうなものも「小ぶりなので売り物にはできない」と間引かれてしまいます。こちらも「もったいないな」と言っていると、こちらも「あとでぜんぶ持って帰り」と笑っておっしゃいました。売り物にするほうはキレイな葉を残してほかをちぎり、葉をテープで巻いていきます。軽トラの荷台いっぱいに積んで約200本。だいたい1本100円程度でスーパーに卸しているそうです。
北山さんがその場で包丁でダイコンの皮を剥いてくれました。それをかじったら驚きの甘さ。みんな「こんなおいしいダイコン食べたことない!」「リンゴみたい!」とびっくりです。

みんなどろどろになって収穫作業をがんばって、たくさんのレンコンとダイコン(売り物にならないもの)を分けていただきました。
スーパーでふつうに売られている野菜がどれほどの手間を掛けて作られ収穫されているのかは、学校の農園での実習ではわからないことです。学校の農園ではどんな小さい野菜でもどんなカタチが悪い野菜でも収穫できることじたいが楽しいことです(そしてそれがすばらしいことでもあります)。しかし、プロとしてお客さまに売る野菜を作るのはそれではいけないのだと改めて知りました。また、プロが作った野菜のおいしさにもみんなびっくりしました。
これからも、学校の農園での実習とバランスしてプロの農家での体験学習をしていくことで、”農業”というものをより深く理解できるようにしていきます。