文部科学省委託事業|地域×生徒×農業 — 専修学校を核とし相互課題を解決するネットワークの構築

【地域連携】防災政策についての提案を猪名川町役場と議論(12/10)

11/22に開催された猪名川町役場主催の”高校生フォーラム”で、猪名川甲英高等学院の地域活動部の提案が”町長賞”を受賞しました。高校生フォーラムでの町長賞受賞提案については、町役場が次年度の事業化に向けてじっさいに予算をつけて検討をすることになっています。きょうは、猪名川町役場から担当部門の方においでいただき、生徒たちと政策の次年度の予算化に向けて議論をしました。

彼らの提案は防災に関するもので、「退屈でストレスの多い避難所に息抜きエリアを作ろう」「高校生による小中学生向けの防災講演会を実施しよう」という2点でした。
当日の発表は5分にまとめたものだったので、きょうは改めて、まずはより具体的な説明を生徒の側からさせてもらいました。

「役場のほうでも、実は避難所のストレス対策は重要な課題として議論を始めようとしていたところだった」とおっしゃっていただきました。
災害時には食事や睡眠やトイレといった、日ごろあたりまえにできていることができなくなります。ですから、どうしてもそうした対策に主眼が置かれてきました。しかし、避難所における子供たちのストレス問題やペットと避難してきた人の問題なども重要な課題として認識されるようになってきているそうです。
猪名川甲英が避難所になった場合、学校にあるものを使って遊んでもらえるようにしたり、学校の農園で子供たちに遊んでもらったりすることなどの提案を話しあいました。
ただ、「災害時に必要なこと/避難した人たちが求めること」と「猪名川甲英だからこそできること」をうまくバランスすることなどが大切で、さらに議論を深めていくことがだいじだということがわかりました。
また、災害時には想定していたことが想定どおりにはできないもので、用意したものや部屋が使えなかったりする場合もあります。また、避難が長期化した場合には、避難している人がいる状態で学校が再開されることもじゅうぶん考えられます。その場合には、通常の利用と避難所としての活用が学校という同じ建物の中に共存することになるので、双方の不便やストレスはさらに深刻な課題になってきます。一時的な大雨のような短期間の避難と長期化する激甚災害の避難、また、発災直後と長期化した場合など、さまざまなケースについて研究を深める必要がありそうです。

おいでいただいた役場職員には、3年前の熊本地震の際に熊本県益城町に一週間災害派遣された職員もいらっしゃいました。
第一陣で派遣されたので、まだ余震も続き、炊き出しもまだこないような時期でした。避難所になっていた体育館の天井から照明器具が落下していて使えない状態で、避難してきた人たちが間仕切りもなく廊下に寝ていたそうです。
「大きな災害ともなれば、いま議論しているようなこともことごとく無駄になる可能性もある」という言葉はたいへん重いものでした。

さて、きょうの議論は一回目。ここから政策実現に向けてさらに役場の職員の方々との議論と研究を続けていきます。